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2002/12/01

ハーレム徒然11月編
-2002年-


11/1 10月30日7:30pm RUN-DMCのジャム・マスター・ジェイがニューヨーク・クイーンズのスタジオで射殺された。犯人は逃走、不明。享年37歳。いつまでこういうことが続くのだろう。


11/2 ハーレムの子供たちのハロウィーンの仮装、今年は「忍者」が多かった。コーンロウ頭のちびっこが着ている黒いニンジャ・スーツには、なぜか意味不明の漢字が金色でプリントされているのであった。


11/5 アパートのメンテナンス員のフレイザーはもう50代だけど、ローラースケート・ダンサーでもある。「忙しくてすべれない日が続くと落ち込むんだ」と言いつつ、休日には白いハンチングと白いジャケット+パンツでオシャレなんだな。


11/6 NY Times紙の記事より。売れっ子ラッパーが新作CDを150万枚売ったとする。前金のギャラ100万ドルから自腹で大物プロデューサー、ゲスト・ラッパー、エージェンシーを雇うと税引き後は10万ドルしか残らないそうだ。もしCDが50万枚しか売れないなら宅配便のドライバーをするほうが儲かるそうな。


11/10 ハーレムの映画館で本編の前に流れたCMのキャッチコピー。「保釈金ローン/どこの刑務所でも、いつでも、どこでも」、画面には警官と手錠された男が金網の向こうを眺めている静止画像。


11/17 クリスマスも近づき、ハーレムのショーウィンドウには今年もいろんなブラックサンタが登場。中にはサンタのフリして煙突から泥棒に入ってるのか?という人相の悪いのもいるが。


11/20 隣の家からティーンエイジャーらしき女の子の歌声が聞こえる。ヘッドフォンでCDを聴きながら歌っているらしくアカペラ状態で、黒人はみんな歌が上手いという伝説をしっかりと否定している。


11/21 ハーレムで写真撮影していると「オレを撮ってくれよー!」とヘンなポーズを取る男が必ず出現する。いくつになっても無邪気で良いともいえるが…。


11/22 スパイク・リーがハーレムでサイン会を開いた。会場にたまたま彼の知人が来ており、監督は自分の電話番号を紙切れに書いて渡していた。その番号が見えたんだけど、さすがに電話する勇気はありません。


11/23 ハーレムにもうすぐ『アフロ・セントリック・サーカス』がやって来る。開催場所はすごく狭いところだし、チラシにはライオンが描いてあるくせに隅っこには小さく(動物の出演なし)って書いてある。さて、行くべきか?


11/28 サンクスギビングを前にスーパーは連日の大混雑。七面鳥はもちろん、ハーレムの食卓ではカラードグリーンという青菜とスイートポテトパイも必須メニュー。感謝祭もやっぱりソウルフードなのだ。


11/30 感謝祭の日、留守電に入っていたメッセージ。「アッティカ刑務所の囚人●●からコレクトコールです」…もちろん間違い電話だけど、彼はきっと家族か恋人にサンクスギビングの挨拶をしたかったのだろうな。



ハーレム徒然1月編
ハーレム徒然2月編
ハーレム徒然3月編
ハーレム徒然4月編
ハーレム徒然5月編
ハーレム徒然6&7月編
ハーレム徒然8月編
ハーレム徒然9月編
ハーレム徒然10月編
ハーレム徒然11月編





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