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2004/10/03


ハーレム mini ジャーナル
-2004年9月-

9/6
先日、フロリダは超大型ハリケーン「チャーリー」で大きな被害を受けたところ。なのに今度は「フランシス」が接近中。ハリケーンの名前、昔は女性名だけだったけど、今は男女の名前が交互に付けられる。けど今どきの黒人には独特の「アフリカ風の名」を持つ人が多い。「シャニース」「ジャマール」とか、そのうち登場するか?



9/6
月曜日はレイバーデイという祝日で、毎年恒例のカリビアン・カーニヴァル@ブルックリンが開かれた。200万人ものカリビアンがカリプソやレゲエで踊って踊って踊りまくった。ハイチの国旗で作ったタンクトップ&ミニスカートのおばさんが「もっと腰を振りなさい!」「旗を振りなさい!」「今日だけは皆カリビアンなのよ!」

※正式名称はWest Indian Amemrican Day Carnival
 West Indian = 西インド諸島出身者




9/10
カリビアン・カーニヴァルに、ぶりぶりセクシーダイナマイト(死語)なラッパーのフォクシー・ブラウン登場。てことは彼女もカリビアン?実はカリブ海のトリニダード系(黒人)とインドorパキスタン系のミックス。本名インガ・マーチャンダ。これだからニューヨークのエスニック探検は止められません。



9/17
大統領選本番まで8週間を切ったけど、これほど盛り上がらない選挙もない。反ブッシュ派は仕方なくケリーに投票するけど、「ケリー大統領」を熱望しているわけじゃない。ハーレムの住人に至っては「ケリーは地味で退屈」。ここではエキサイティングなキャラの候補者じゃないとダメなのだ。それもどうかと思うけど。



9/20
電動車イスに乗ったお爺さん。ハーレムの歩道を猛スピードで走り抜け、90度の急カーブを切って、ドアが開けっ放しだったドラッグストア店内に突入。じつは急に雨が降ってきたのに、お爺さんは傘を持っていなかったのだ。電動車イスで爆走する爺さん。クールだと思った。



9/22
駅に向かって歩く私と、背後からゆるゆると自転車でやってくるラスタマン。「君、名前は何〜? ボクはチャーリーなんだけど〜」喋り方もユルい。「私の夫の名前もチャーリーよ」「そうかぁ〜、残念だなぁ」「あなたにもそのうち運が向いてくるわよ」「もちろん!もちろんさ!」 最後だけは威勢がよかったな。



9/24
子どもたちに物語を書かせることにした。11歳のホアンは「お話なんか書けないよ」と言う。「じゃ、自分のことを書けば?」とアドバイス。すると「それなら書けるよ!」と、一行目にタイトル『マイ・ライフ』と入力。あんたはビル・クリントンか、の突っ込みは抑えたけど、11歳に『我が人生』と言われても……。



9/27
ハーレムの自宅近所にある公衆電話ブースの側面には映画のポスターが貼られている。通話中のお母さんを待っていた5歳くらいのアフロヘアの男の子がポスターを指差しながら話しかけてきた。「これ、you?」彼が小さな指で指していたのは中国人女優だった。美人だった。「そうよ。よく分かったね!」



9/29
込み合うハーレムのドーナツ屋でたまたま相席した男性は、推定年齢50歳。野球帽、サングラス、バスケチームのシャツ、ぶかぶかショーツと全身を黒で統一したヒップホップ・ファッション。態度はいたってフレンドリーで、「この店のコーヒーは最高だね。ボクはスタバのコーヒーはダメなんだよ、ハハハ!」





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